「ベースを始めてみたいけれど、1人だけで続くか心配・・・」
「ベースって一人じゃ何もできなくない?」
ベースはバンドの中でも縁の下を支える位置づけ。とても地味なポジションです。
表にでて目立つことをすることもほとんどありませんし、やってて楽しいの?って疑問もあるでしょう。
ましてや一人で練習するとなれば、本当に面白いのかと疑問を持つのも自然と言えましょう。

ベースって1人で弾いてても楽しいの?
答えはもちろんYESです。
安心してください。
一足ベーシストへの一歩を踏み出せばその奥の深さと面白さに魅了されるはずです。
ベースという楽器は皆さんが思っている以上になんでもできる楽器なのです。
目次
1人でできる、自宅ベーシストの楽しみ方
「ベースって一人でもほんとに楽しいの?」と疑問の方へ、楽しみ方をレベル別にまとめてみました。
✔︎ベースの楽しみ方4選!
初心者向けからマニアックレベルまで紹介していきます。
さっそく見ていきましょう!
初級 バンドスコアでベースラインをコピーして弾いてみる
ベースに限らず多くの楽器の練習方法、「既存の曲をコピーして弾いてみる」です。
皆さんもベースで弾いてみたいと思っている曲があるのではないでしょうか。
有名な曲は楽器屋さんなどで楽譜が手に入りますので、スコアを入手して練習を進めるのはとってもお手軽。
youtubeなどで曲を流して、一緒に合わせて弾いて見ればそれだけで楽器を弾くことの楽しさが味わえます。

音源はYouTubeで大抵見つかるから便利
初めてベースを練習する場合も、まずはコピーから始めるのが楽しくて続くはず。
ある程度弾けるようになるとストレス解消にもなります。
バンドスコアは大体アルバムごとやヒット曲ごとに本になっているので、好きな曲が入っているスコアを探してみよう。


ちょっとマニアックな楽しみ方
同じ曲でもアーティストによってはライブ版でフレーズを変えたりしていることもあります。
色々なバージョンを聞いてコピーしていけば演奏するのがもっと楽しくなります。さらにそのベーシストの研究にもなります。

バンドで演奏する機会があったときに、ライブ版で弾けたらすごい
ベーシストにもそれぞれの演奏のクセや特徴があって、コピーを繰り返していくうちになんとなく分かるようになってきます。
なにか曲を聞いてて「このベースは〇〇さんのフレーズだ!」なんて当てられたりしたら、なんかすごくないですか?
中級 ベースライン自分でつくって自由に曲を弾きこなす
少々レベルが高くなります。
コピーに飽きてきたら自分で考えたオリジナルのベースラインで演奏することもできます。

そんなこともできるの!?
もともと完成された曲でも、自分なりのフレーズでアレンジして弾いてみるのも楽しいものです。
音楽は音楽理論のルール上に成り立っているので、この仕組みをうまく利用すれば簡単にオリジナルベースラインが作れます。
ただし、これを行うためにはコードについてちょっとだけ勉強が必要です。
知ってました?ベースはコード覚えるのがめっちゃ楽
音楽理論は奥が深くて、ガチで学ぼうと思ったら音楽学校などにいかないとなかなか難しいものです。
しかしちょっと曲のアレンジをする程度ならば、かんたんな知識だけでも十分にできます!
しかもベースならば、アレンジに必要なコードの知識をとても簡略化して覚えられるんです。
コードというのは、いくつかの音が集まってできた和音のことです。ギターやピアノの場合、コードの押さえ方を覚えないと演奏できませんよね。
一方でベースの場合は基本的に単音しか出しませんので、コードごとに一つだけ押さえる場所を覚えておけば普通に曲として成り立ちます。

コード覚えるならベースの方が覚えやすいまである
ぶっちゃけ全然難しくありません。これはベーシストの特権なんです。

上級 ベースでソロパートを弾いてみる
よく曲中にギターソロってありますよね。
曲の間奏などにギターが前に出てきてギュイーンと弾くあれです。
ソロパートというのはギター専用でしょうか?いえいえそんなことはありません。ベースでソロを弾いちゃいましょう!

テクニックが必要だからこそやりがいがある!
ギターのような派手なソロにはなりづらいですが、ベースらしいシブいソロだって全然アリです。
ロックやポップスこそベースソロは殆どありませんが、ジャズやファンクなどの分野ではあたりまえにベースがソロを取ります。
即興演奏のアドリブ
とくにフレーズを決めずに自由にソロを演奏することをアドリブと言います。
ベースでアドリブソロを弾くためには、コードやスケールなどの音楽知識が必要になってきます。
といってもスケールもよく使う2~3つくらい覚えておくだけでOK。やってみると以外と覚えることが少ないので、独学でも十分です。(わたしもほとんど独学です。)
気分のおもむくまま口ずさむようにフレーズが弾けたときにはベースが体の一部になってきているはず。
いかがでしょうか。だんだんとベースの可能性が広がってきた気がしませんか?

マニアック ソロベースですべてのパートをベース一本で弾く
究極の一人ベースの楽しみ方、ソロベースです。先ほどのベースソロと似ていますが全く別物。
ソロギターというものをご存知でしょうか?ギター1本で演奏するスタイルのパフォーマンスです。
ソロベース とはソロギターのベース版のこと。
ベースラインやコードの和音弾きをしながら同時にメロディまで、曲のすべてをベース一本で弾いてしまうものです。

とっても難しそう・・・

ソロベース は熟練者の世界
ソロベース は単純にメロディを弾くだけでなく、音をかさねて和音を表現したり、ベースラインを弾いたりを同時並行で進めながら一つの曲に仕上げていくものです。
まさに最高峰のテクニックと知識が求められる超上級の演奏法。

地道な努力の上に成り立つ芸術。ある意味1人だからこそできる
しかしマニアックなベース界隈にはこのようなベーシストがゴロゴロいます。
試しにyoutubeで検索してみてください。ベース世界は広いですよ!
自宅ベーシストに欲しい機材
ベースの楽しみ方が色々あることがわかってもらえたと思いますが、自宅で演奏する際に必要な道具もあります。
ここでは自宅練習でぜひ持っておきたい機材について紹介します。
✔︎持っておきたいアイテム
もしもまだこれらの機材を持っていないならば、一度導入検討してみる価値あり。

とくにオーディオインターフェースはイチオシ
既に手元に持っているものもあると思うので、適当に読み飛ばしてください。
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースとはパソコンやスマホなどにベース(楽器)の音を取り込んだりするための機器。
主に録音などで使うことの多いですが、それ以外にスマホやパソコンの音とベースの音をミックスして一つのヘッドホンで聴けるのが嬉しいポイント。

YouTubeで練習するときに超便利。絶対欲しい
パソコンを持っているならばスタインバーグのモデルが人気で使い勝手もいい。(私も使ってます)
本当はマルチエフェクタータイプが推しですが、高価なモデルが多いので最初から無理して揃えなくても良いです。

スマホで使うならばiRigシリーズが定番。
ただしミニプラグで接続するタイプなので、iphoneの場合はミニプラグ-Lightningの変換コネクタが必要。

ヘッドホン
アンプで練習する場合も、オーディオインターフェースを使う場合もヘッドホンは必要。
大体どんなものでも使えますが、長時間使っても疲れないように大きめでしっかりフィットするタイプがおすすめ。

どんな機材でも使えるようにミニプラグと標準プラグ両方対応できるものが便利
私も使ってるオーディオテクニカのヘッドホンは長時間使用しても疲れにくく楽器練習にぴったり。10年使ってますがどこも壊れません。
全く同じものではありませんが、ATH-M20あたりがコスパ良さそうなのでおすすめ(標準プラグの変換コネクタもついてます)。

ルーパー
中〜上級者以上向けのアイテムとなりますが、ルーパーがあると1人パフォーマンスが捗ります。

正直かなりマニアックな機材ではある
ルーパーとは録音とループ再生を行うことができるエフェクターのような見た目の機材。
自分で引いたフレーズを録音して、その上に別のフレーズを重ねて演奏することでアイデア次第で幅広い表現ができる。
また自分の録音を客観的に聞くことは練習において非常に重要なので、ルーパーを使うことで自然と演奏を客観視・軌道修正できるのが隠れたメリット。
使いこなすのが難しい機材ですが興味ある方はぜひチェックを。

まとめ【ベースはひとりでも楽しい!】
いかがでしょうか。一人でベースを楽しむ方法はこんなにもあります。
少々乱暴ですが、ベースは弦の少ないギターと考えて差し支えありません。よってギターで出来ることはベースでも大抵できます。
✔︎ベースは1人でも楽しい!
- ベースラインからソロまで弾ける
- 既存の曲もアレンジも
- ルーパーや演奏動画でソロパフォーマンス
→むしろソロだからこそ集中してテクニックを磨ける
ソロやコード弾き、チョーキングやタッピング、スウィープなどもできないことはないでしょう(稀にいます)。
ですが普通のバンドだと中々「一風変わったこと」をやる機会は少ないもの。

むしろ1人の方がそういったスキルを磨くのには集中できるかも
ベースは思っている以上に何でもできる楽器で、実際にソロでパフォーマンスをするアーティストも多くいますので、チャレンジしてみましょう!
仲間が欲しくなったらサークルに参加してみよう
ひとりでも十分楽しいですが、時にはバンドで演奏したり、誰かに披露したくなるもの。
最後に仲間を探す方法を簡単に紹介して終わります。
誰かと演奏したくなったら
固定のバンドメンバーを探したいと思うならば、oursoundsなどのバンドメンバー募集サイトで探すのが定番。
ですがいきなりバンドに加入してもやっていけるか不安なので、私のおすすめは音楽サークルタイプのグループ。

社会人でやってる大人の軽音楽部って思えばOK
初心者からちょっと弾けるひとまで、スキルも年齢も色々な人がいて、バンド経験のない人でも馴染みやすいのが特徴です。
また、リアルで会うのはちょっと・・・という場合は、YAMAHAのシンクルームというアプリでネットでセッションができます。
ただしどちらかというと、セッションに慣れている上級者が多く、初心者には入りにくい雰囲気がありますので、やはりバンド演奏が初めてならば音楽サークルをおすすめします。
以上です。楽しいベーシストライフを!
安心してください。ベースは一人で十分楽しい楽器です!