「ストラップが長くて使いにくい」
「限界まで短くしてもまだ長い、、もっと短くしたい!」
✔︎この記事の内容
- ギター・ベース用ストラップをカットして短く加工する方法
- アーニーボールストラップで実際にやってみた様子
→1時間くらいの作業で自分の好きな長さに調整できました。
私はベースを高めの位置で構える方ですが、最近買ったアーニーボールのストラップが長すぎて、限界まで短くしても合わずに困った。
思えば、昔使っていた革製ストラップも長すぎて使いにくかったりと、巷のストラップはハイポジション(楽器の位置が)勢にとって扱いにくい。
楽器が低いと弾きにくいしヘッド落ちしやすくなる
せっかく買ったものが使えないばかりでも勿体ないので、ダメ元で短くDIY加工してみたところ思いの外上手くできました。
ストラップが長くてお困りの方へ、方法を紹介していきます。
目次
今回短くしたストラップ
今回、実験台となったストラップはお馴染みアーニーボールのポリプロピレン(PP)製ストラップ。
✔︎今回使用したストラップ
- アーニーボールの定番ストラップ
- PP製で丈夫、安い!
- DIYカットの実験台にはもってこい
安くて丈夫。カラーバリエーションが豊富なうえに、どこでも入手できるのでプレイヤーの強い味方です(もっと短くなれば最高)。
安いし最悪失敗しても諦めがつく
これから紹介する方法では、針と糸で縫い付けるので、革製や特殊な素材(クッション入りのやつなど)のものは難しいかも。
ギターストラップを短くDIY加工する方法
本題のストラップを短くする方法についてまとめていきます。
✔︎ストラップ加工の手順
ステップが多く感じますが、簡単に言えば縫い付けてある糸を解いて、新しく好きな長さで縫い合わせるだけです。
なので、元々縫い合わさってないタイプのストラップは残念ながら対象外。
裁縫経験なくても見よう見まねで何とかなった。不器用な人は辛い作業かも
必要な道具を準備
今回使った道具はこちら。
✔︎必要な道具たち
- ハサミ、ニッパー
- 糸と針
- 瞬間接着剤(ライターでもいいかも)
- 大きめのクリップ(あったら便利)
ハサミ、ニッパーは元の縫合を切るためや、ストラップをカットする際に使う。
糸と針は100均などで入手できるものでOK(わたしもセリアで購入しました)。糸は太めのものでも良いかも。ポイントとしてストラップと同系色は避けた方がいいです。(理由後述)
瞬間接着剤はカットした端末が解けないようにつける用。試してないですがPP素材ならばライターで炙っても良さそうです。
糸と針だけ100均で購入したので、かかった費用としては200円。
ただし100均の裁縫セットはあまりおすすめできないクオリティだったので、amazonなどで数百円で買えるものの方ががいいかも。
1.ストラップの縫合を解く
まずはストラップを縫い付けてある糸をほどきます。解く場所は、アジャスターの裏側にあたる部分。
念の為横からみた写真。
太い糸でしっかりと何重にも縫い付けられてあるので、ニッパーやハサミなどを使って解きます。
元々がかなり頑丈に縫われている。この作業が一番大変だったかもしれない
ある程度解けてきたら隙間からハサミを入れてがしがし切っていくのが早い。もう引き返せないので思い切っていく。
力を入れても糸が強くてなかなか解けない。アーニーボールの頑丈さがよく分かる。
糸が全部抜けてストラップが離れたらおしまい。ここまで10分くらい。
2.短くする長さを決める
糸が解けると、端部を引っ張ってストラップの長さを自由に調整できるようになる。
この状態でストラップをギターに取り付けて、長さを調整しながらどのくらいカットするかを決めます。
今回私は40cm短くすることにしました。
40cmというとかなり大胆に短くなる気がしますが、体感はそうでもなく。万が一短すぎてもアジャスターで調整できるので失敗はないはず。
そういう意味でアジャスターはストラップが最短の位置にしたまま、カット長さを決めたほうがいいかも
短くする長さが決まったら、位置がずれないようにクリップ等で固定しておくと安心。
3.縫い付ける
元々縫い付けてあったように、再度縫い合わせます。
縫い合わせる前にマジックペンなどで下書きしておくと作業が迷わずに便利。
縫い方は適当。何周も行ったり来たりしながら出来るだけ頑丈に縫い合わせる。
気持ちで縫った。皆様方はちゃんと調べて縫ってください
ここで今回のちょっとした失敗・・。準備した糸がストラップと同系色だったため、どこまで縫ったのかが非常にわかりにくい。
同系色の方が汚い縫い目が目立たなくて良いと思って選びましたが(その意味では正解でしたが)、どのくらい縫われたのか目で確認しにくく作業の終わりどころが難しい。
ちなみに↑の写真も下書きの上から縫ってあるのですが、目を凝らしても糸がどこにあるのか見えないと思います。
縫い目がわかるようにストラップと違う色の糸にする。
一応下書きの裏側は、何となく糸が見える状態だったので、十分縫ったと思ったところで終了としました。
かなり適当な縫合作業でしたが、出来栄えはそこそこ良好。しっかり固定されており糸がほつれたりする様子もなさそうでした。
4.余分な部分をカットする
ストラップが短くなったところで余分なところをハサミでカットします。
PPの丈夫な繊維なのでだいぶ切りにくいですが、ハサミの根本で何とか切れた。
新品にハサミを入れるのに罪感じるけど思い切ってカット
5.接着剤で端部の処理
切りっぱなしだと末端からほつれそうなので、接着剤を塗布して生地のほつれ防止をする。
PPは接着剤相性悪そうだけどほつれ防止程度ならばたぶん効果あるはず。
冒頭にも書いたけど、ライターで炙るのでも良いかも。その場合は余計なところが溶けないように注意(いわずもがな)。
ちなみに、今回縫い合わせた箇所は通常隠れて見えないので、多少仕上げが荒くても見た目には現れない。また外部と接触しにくいのでほつれにくいメリットもあると勝手に想像している。
6.完成!!
接着剤が乾いたら完成!
長くて困っていたストラップが自由に短くできるようになりました!弾きやすい!!
作業はちょっと大変だけど、出来栄えは想像以上にしっかり仕上がった。上記したようにカット縫合した部分は通常使う分には見えないので、正直出来栄えとか全く気にならない。
思いつきでやってみたけど綺麗に仕上がって大満足。人前で使っても恥ずかしくない
作業時間は1時間ほど。ダメ元と言いつつ失敗したらガッカリだったので良かったよかった。
まとめ【ストラップは限界を超えて短くできる!】
以上、ストラップを短くしてみた話をまとめます。
✔︎ストラップカットDIYまとめ
- ギターストラップは自分でカットして短くできる
- アーニーボールタイプならば案外簡単。見栄えもいい
- 道具は100均でもOK
- 作業時間は1時間くらい
- 裁縫は各自で頑張る
市販のストラップって試すことが難しいので、長さで失敗することがままありがち。
アーニーボールなどの安くて加工しやすいタイプならば、今回の方法でDIYにチャレンジしてみる価値は十分にある。
諦めるまえに最後の挑戦してみよう
ちなみに、革製ストラップの場合だったらこんな道具を使えばもしかしたら上手く加工できるかも。
以上です。
アーニーボールのストラップを自分でカットして短くしました。上手くいったので方法を紹介します。