「フィルジョーンズベースのアンプってどうなの?」
「小さいけどライブでも使える?」
✔︎この記事の内容
自宅練習用、兼ライブ用として購入したフィル・ジョーンズベースのBassCubを使い始めて8年以上経ちました。
ライブや結婚式などでで使用する機会もあり、どのくらい使えるかの実力がわかってきました。
この記事ではPJBベースカブを使ってみたメリットデメリットを私なりにレビューしていきます!

購入検討されている方は参考にしてみてください
フィル・ジョーンズベースのBassCub。小型軽量サイズに2インプット、100W出力と実用性の高いモデル。AUXやヘッドホン端子もあるので自宅練習用としてもOK。
今は新モデルのBassCub2が出ています。大体同じスペックです。

目次
フィルジョーンズベースってどんなブランド?

フィルジョーンズベース(Phil Joens Bass PJB)はベースアンプを専門につくるブランド。
専門ブランドならではのこだわりが詰まったハイクオリティなアンプを次々と生み出しています。
✔︎フィル・ジョーンズベースのアンプの特徴
ベースカブを購入する際に、店舗に何台か置いてあったPJBアンプを試奏させていただきました。
どれも大体音の方向性は同じ感じで、とてもクリーンで素直なサウンド。余計な味付けをしないところが好印象なアンプでした。

余韻もよくてレンジが広い感じもします
フィル・ジョーンズベースは持ち運びしやすいコンパクトサイズのアンプを多数ラインナップ。私はその中でもとくに小さいBass Cubを購入しました。
最初に結論ですが、自宅練習なら文句なし。ライブでも爆音じゃなければ大体使えます。非常に優等生なベースアンプ。
BassCubの基本スペック
Bass Cubはフィルジョーンズベースのラインナップの中でも人気の小型ベースアンプ。

Model | Bass Cub2 |
---|---|
出力 | 110 W (RMS) |
スピーカー | 2 x 5″ PJBシルバーキャップSP |
EQ | 3-Band EQ (Treble, Mid, Bass) …各チャンネル |
インプット | 2 Input (Phone/MIC, Phone) 2-Channel seperate Preamp, (Ch1 : mic/hi/low select SW, Level, Treble, Middle, Bass), (Ch2 : mute/hi/low select SW, Level, Treble, Middle, Bass), AUX In (Level) |
アウトプット | Headphone Out, Tuner Out, Line Out, XLR Balanced Out w/Grnd Lift |
その他 | Master Volumex1、Input Gain Volume x 2(各チャンネル), Limmiter On/Off, Level |
電源 | 100/240ボルトAC |
本体サイズ | 304(W) x 246(D) x 249(H)mm |
重量 | 7.0 Kg |
カラー | Black, Red, White |
価格 | ■オープン (実勢価格:¥59,800 前後) |
リンク | Amazon 楽天 Yahoo |
PJB Bass Cubの特徴
持ち運びのできる小型タイプでありながら、110Wもの大出力でちょっとしたライブまで対応できる使い勝手のよさが魅力のモデル。
実際に使ってみて感じた特徴をまとめるとこんな感じ。
✔︎PJB Bass Cubの特徴
小さくて小回りのきくサイズに、ライブでも使える出力。そして何と言ってもクリーンなPJBサウンドが魅力。

実際に使った感想をもとにそれぞれ詳細語っていきます。
小さくて機能的なデザイン
Bass Cubの見てまず驚くのがその大きさ。本体サイズ304(W) x 246(D) x 249(H)mmなので、上からみるとA4ファイルを一回り大きくしたくらいの大きさしかありません。

アンプの上にA4クリアファイルをのせてみました。ほぼ同じサイズということがわかります。

また高さもペットボトルとちょうど同じくらいというコンパクトさ。

両手で抱えてちょうど持てるくらいのサイズ感。実際には取手がついているので片手で楽々持ち運べます。

まずはこのサイズ感!部屋に置いても邪魔にならないのもいい
フロントとサイド
前面はスピーカーが2つ搭載されており、取り外し可能なカバーがついています。


側面の片方には横置きするときの足がついており、もう片方には持ち運びようの取手がついています。
BassCubは横置きだけでなく、縦置きも可能なのでスタイルに合わせて使いやすいように置けます。


背面は電源関係や、ラインアウト用のジャックがあります。

底面にはアンプ自体を傾けられる折りたたみ式のスタンド。これ結構使うのでありがたい。

スタンドを立てるとこんな感じ。BassCubは背が低いので客席に音を向けるのにあると便利です。
とはいえこれでも低いので、大体の場合は椅子などに乗せることになります。

コントロール部
肝心のコントロール部分です。Bass Cubは2系統インプットできるようになっていてコントロール関係は全てこの一画に収まっています。
上段がマイクも接続可能なので、ボーカルと楽器をまとめて出力できる。(もちろん楽器2つも可能)

また地味に嬉しいのがAUX入力のレベル調整ができること。
スマホなどの音源に合わせて練習したいときに音量調整ができるので結構便利です。

ヘッドホン端子も使いやすいところにあって自宅練習で本当に使いやすい
また全体のサイズがとてもコンパクトで自宅においても邪魔になりにくい。
わたしはパソコン机の下に置いていますが、ちんまりと収まってくれています。

質感たっぷりのクリーンなサウンド
これだけコンパクトでありながらBass Cubはしっかりとベースの音が鳴るのがすごいところ。
小さいベースアンプでありがちなスカスカ音質ではなく、しっかりと芯のあるベースが鳴らせます。使用感は大きなアンプとそれほど変わりません。
✔︎音の特徴
音を出してみて驚くのが、全域でぼやけずに輪郭がしっかりとした芯のある音であること。それでいて綺麗な音質。

まともにベースが出るだけで驚きなのに、音質がめっちゃいい
音のひとつひとつがよく聞こえ透明感があり、アンプ自体の個性が抑えられていていい意味で特徴のないサウンドです。
まさにクセがなく原音重視、ナチュラルという言葉そのものです。(私もこの自然なサウンドが決めてで購入しました。)
ベース本体の音を最大限生かしたい、余計な加工をしたくないタイプのベーシストにはかなりおすすめ。
ライブでの使い心地
Bass Cubは出力が110Wとかなりのパワーがありライブにも使えます。
以下は実際にライブで使用してみた感想です。結論、爆音ライブでなければ大体使えます。
✔︎ライブでの使用例
それぞれで実際に使ってみたので、使用感をまとめていきます。
バーなどの店内演奏 PAなし
まずバーなどの店内演奏で使ってみましたが、これは十分に使用できました。

MAX30人くらいの小規模ライブのイメージ
PAなしでもアンプをバンド側に向けることで、演奏者と観客と両方で聞こえるようにして使えていました。
こういったときに底面のスタンドが役に立ちます。
ジャズやポップスなど比較的静かめな曲の演奏で使っていましたが、出力的にもまだ余裕がありそうなので爆音すぎなければロックなどでも使えそうな手応え。
結婚式のホール会場 PAなし
続いて100人以上の結婚式でも全然使用OKです。
天井がとても高く反響などであまりよい条件ではありませんでしたが、PAなしのアンプ単体だけでも余裕でした。

ホールのような環境で流石に厳しいかとおもったけど余裕でした。PJBすごい・・
またアンプが小さいので搬入や設営がすごく楽。電車移動でもどうにかなりそうな機動力です。
余談ですが、結婚式のお客さんにベーシストの方がいらっしゃいまして、「音がいいね〜!」と褒めてくださいました。PJBサウンドがしっかり届いてくれたようです。
ストリートライブ PAあり
ストリートの場合はアンプ単体だと少し厳しい印象。音が発散していくのですこし物足りない状態になりました。

ストリートはとくにセッティングが難しいけどBassCubでは力不足を感じました
自分用のコロガシ用途には十分でしたが、全体を考えるならばPAを通して別のスピーカーが欲しいところです。
ちなみにBass Cubは2系統のインプットがあるので、小規模ライブならばBassCub一台でボーカルとベースを出力するなども可能です。
キャリングバッグで持ち運びがもっと楽に
BassCubはとてもコンパクトなので持ち運びが楽ですが、キャリングバッグがあるともっと楽。

専用設計だけあってサイズ感はバッチリ。全体を覆う厚手のクッションでしっかりとアンプを守ってくれます。

アンプ本体の収納のほかに、ケーブル類を入れるポケットも付いています。

持ち手やショルダー部分は頑丈に作られており耐久性も申し分なさそう。

とはいえこのバッグだけで7000円くらいするので(執筆時点)、頻繁に持ち運ばない方や、車で運べる場合は無理に無くても良さそうです。
使って思った悪いところ
あまり不満もないですが、実際に使っていてちょっと気になった点です。
✔︎正直微妙なところ

強いて言えば気になるところと捉えてください
アンプを乗せる台が欲しい
絶対必要ってわけじゃないんですが・・。かなり小型なので、地面に直置きしたときにスピーカーの位置が低すぎて少し違和感があります。

足元から音がなってる感覚で慣れないとちょっと不思議
コントロールの位置も低いと操作しにくいので、椅子などに乗せるとちょうどよくなります。
会場には台になるようなものが何かしらあるので実際にはあまり問題になることはないです。
縦置きにすると操作しにくい
もともとコンパクト設計のためボリュームやイコライザのつまみ同士の間隔が少し狭くなっています。
横置きだと問題ありませんが、縦だとやや操作性が若干悪い。

慣れの問題もあるけど横置きよりは操作しにくい
縦置きメインで使いたいと考えている場合は使い勝手を見てから購入された方が良さそうです。
まとめ【小さくて使えるベースアンプ】
以上、フィルジョーンズベースBass Cubのレビューをまとめてきました。
改めてBass Cubの特徴を整理します。
✔︎BassCubの特徴まとめ
Bass Cubはサウンドハウスやamazonなどで購入可能です。なかなか実店舗に置いていない場合も多いので見かけたらぜひ試奏だけでも。

きっと音の良さに驚くはず

BassCubを使ってライブをやった経験から良し悪しを語っていきます