ベースは一人で演奏しても十分に楽しめる楽器ですが、一緒に演奏するバンドメンバーがいるとまた一段と楽しいものです。各楽器の音が合わさったときの一体感と演奏のなかで上手くコミュニケーションがとれたときの感覚は1人では体験できないものです。
とくに社会時になると同じく楽器をやっている人を身近に探すことすら困難ですが、大変便利なことにネット上にメンバー募集専用のサイトがあるのでこちらで探すと簡単にメンバーを見つけることができます。
目次
脱自宅ベーシスト!一緒に演奏してくれる人を探そう
いきなりバンドに入るのはハードルが高い
でもいきなり知らない人と演奏はできないよ・・・
その気持ちものすごくわかります。
いくら多少弾けるようになったからと言ってもそれがバンドで合わせるほど上手いかといわれると自身がある人のほうが少ないでしょう。曲に合わせているうちは自分が間違っても他のパートはしっかりと演奏してくれますし、何ならもともとのベースパートすら残っています。いきなり1人でベースを弾けと言われても心細いはずです。
スタジオに入ること自体が初めてならば、自宅用と違って大きなベースアンプの使い方もわからないでしょうし戸惑うことが沢山あるはずです。
それでも皆通る道だからと割り切って飛び込んでみる勇気のある人は行ってみる方が良いでしょう。おそらく凹むことの方が多いと思いますが、実際ケガしながら上手くなることも多いので間違ったやり方ではありません。気合い一番体育会系の方はこちらの方が良いかもしれません。
出来るだけストレスを感じずにメンバーを探したいと思う方は下に紹介する「サークル形式で活動しているグループ」に入ることをオススメします。
メンバー募集記事の「初心者歓迎」は必ずしもよいことではない
メンバー募集の中には初心者歓迎とうたっている記事も多くあります。
初心者歓迎ならば自分でも大丈夫かも・・・
初心者歓迎といっているくらいならば怖い上級者に睨まれることもないでしょうし、ちょっと安心感がありますよね。何も書いていないよりかは初心者歓迎の方が良いと思います。
しかし初心者歓迎にも注意しなければならないことがあります。
一つは初心者ばかりが集まったバンドです。
「みんな初心者なので仲良くやりましょう!」というタイプの募集記事で、一見同じ初心者の似た者同士でとてもやりやすそうですし実際おそらく悪くない雰囲気になるだろうと思います。
問題は、みんな初心者だと練習の進め方がわからなかったり、途中で間違えたりして演奏が中断してばかりになったりと練習の質が低くなってしまうことと、脱退者が出やすいということです。
練習が上手く進まないのは初心者なので仕方がありません。それでも良いから仲良く演奏したいと思うひとも多いでしょうしそういう人にはオススメなグループだと思います。むしろ脱退者が出やすいという方が問題で、初心者の場合、バンドについていけなくなったり、思ってたのと違うなどといった理由で簡単に辞めていく人が多いです。
脱退者が出てくるとせっかく形になりかけてた曲がダメになってしまい全体のモチベーション低下、最終的にバンド解散・・・という流れになりがちです。初心者バンドはとても不安定といっても良く上手く安定するかどうかが重要なポイントです。
二つ目は求めているものが初心者レベルじゃない場合。
初心者歓迎とうたっておきながら、初心者レベルじゃない演奏を要求してくるバンドもあります。どのような特徴の記事かはちょっと難しいですが「やるきのある人募集!」系の記事はちょっと怪しいかもしれません。難しい曲でも気合いで覚えるスパルタ式の可能性があり、そんなところは趣味でやるバンドではありません。いくらやる気があっても上手くなるには時間がかかるのは当然です。
また一見落ち着いた様子の募集記事でも、書いてある内容があきらかにハイレベルな場合ナチュラルに初心者レベルを見誤っている可能性があります。「初心者でもこのくらいできるでしょ~」と思っているタイプだとすると、いざスタジオに入ったときにすれ違いが生じてただでさえ肩身が狭いのにさらに気まずくなってしまいますよね。
脅かすようなことばかりですが、初心者歓迎だからといって必ずしも安心ではないということです。
もうどうしたらいいんだよ~
サークル形式で活動しているグループに入ろう
そこでオススメするのが、サークル形式で活動している音楽グループです。
普通のバンドとどう違うの?
大学のサークルのようなもので、ギターやドラム、ベース、ピアノ、ボーカルなどをやりたい人達が集まったグループで、大きな特徴として同じパートの人が複数人所属しています。同じベースパートの人が他にいるのでとっても心強いです。
サークルごとに特色があり、ロックやアニソンといったジャンルを絞ったサークルや、社会人、学生のような身分括りのものなどがあり、活動内容もスタジオでセッションするだけのグループもあればコンスタントにライブ活動を行う本格的なものまで幅広くあります。
主な活動内容は、スタジオでの決め曲セッション(あらかじめ曲を決めて、集まったひとで演奏する)が多く、同じパートが何人もいるのでメンバーを入れ替えながら演奏するようになります。
初心者にサークルをオススメする理由
私の経験上、サークルに参加しようとして来る人は、ストイックに音楽活動をしたいというよりも和気あいあいと音楽を楽しみたいと考えているひとが多い傾向にあります。
全体的に学生サークルから縦の関係を取っ払ったようなものなので、みんな平等に楽しみましょうという雰囲気があります。
大抵のサークルは初心者も参加しやすいように選曲などを配慮してくれますし、もしも曲が難しくて弾けなかったとしても同じパートの人が後ろに控えているので、一緒に弾いて助けてくれたりします。この安心感が初心者にサークルをオススメする大きな理由です。
自分が弾けなくても皆に迷惑がかからないのは安心!
ある程度弾けるけれど今は1人という人や、社会人になりブランクがある人など、音楽をやりたいけれどバンドを組むほどじゃないという人が集まる場所にもなっており、初心者のお手本になるような人がゴロゴロといます。
練習の相談や弾き方のコツなど色々と教えてもらえるでしょうし、仲良くなった人たちとサークルとは別にバンドを組むことだって全然アリです。
私自身過去にいくつかのサークルを経験しましたが、大体30人規模のサークルのうち7~8人は初心者の方たちでした。中にはまだ楽器を買ってもいない方もいて先輩と一緒に楽器屋に行ったなんてこともありました。サークル次第ですが、そのくらゆるいグループもあるということです。
趣味としてベースをやるからには、やはり楽しくなければ続きません。サークル形式のグループは楽しむことを第一に初心者も参加しやすいようにやさしくできているのです。
サークルはどこで探せばいいの? ←メン募サイトで見つかります。
サークルを探すにはoursoundsやwith9といった大手のメンバー募集サイトを利用されることをオススメします。検索ワードに「サークル」と入力されれば多くヒットするのでその中から気になったサークルにメッセージを送ってみましょう。
募集記事を探すときのコツとして以下をチェックすると良いと思います。
- 現在在籍しているパート数が書いてある(ほかにベーシストが在籍しているか)
- サークルの活動年数
- 文面が真面目で常識があるか
在籍パート数はベーシストが他にいるかどうかが知りたいところですよね。
活動年数は長いほど良いです。歴の浅いサークルだと活動自体が不安定でメンバーの流動が多かったりして安心して楽器に専念できない可能性があります。文面がふざけていたり情報が少なすぎるような募集記事も避けた方がよいでしょう。
ほとんどのサークルがお試し参加、見学OKですので興味のあるサークルにどんどん声をかけてみましょう。