「アギュラーのTLCコンプレッサーって評判いいけど実際どうなの?」
こんな疑問に答えていきます。
✔︎この記事の内容
- TLCコンプレッサーの魅力について
- 実際につかってみた感想
- どんなひとにおすすめか
ベースでコンプレッサーをお探しの方へ、TLCコンプを長年愛用している私がこの機種の魅力をレビューしたいと思います。
すでに高い評価を得ているコンプレッサーですが、実際どうなの?という疑問が解消されればと思います。

目次
Aguilar(アギュラー)社についておさらい

Aguiar(アギュラー)は高品質なベースアンプやエフェクターを製作するメーカーです。
ニューヨークに本社を構える比較的新しいブランドですが、ベース用機材を専門に扱うだけあってどの製品もクオリティが非常に高く、プロにも愛用家が多いことで有名です。
アギュラーの特徴はクセがなく高品質なサウンド。余計な味付けがなくて欲しい音だけが手に入る、使っていて気持ちいいアンプやエフェクターです。

TLC compressorってどんなコンプ?

TLCコンプレッサーはアギュラー製品の中でもとくに人気の高いコンプレッサー。
原音を壊さないナチュラルなサウンドが特徴です。(あとで詳しく説明します)
サイズ132mm×68mmと一般的なエフェクターと同じくらい。サイズは普通でも手に持った感じがずっしりと重く、いかにも頑丈そうです。
わたしは普段持ち歩くエフェクターはこれだけなので、ベースケースに突っ込んだまま持ち運んでますが傷は付いても壊れる気配はまるでありません。

全面厚塗りの青いペイント。動作ledがaguilarのiの文字に被せてあっておしゃれ。見た目にも高級感があって足元にあるとちょっとした満足感があります。
背面に電源、インプット、アウトプットの全てが集約しています。

ちなみに電源は9v駆動。ACアダプタをつけて使うことが多いと思いますが、一応乾電池も使うことができます。

電池は本体裏側のネジを緩めると収納部分が出てくる仕組みです。工具が必要なのであまり実用的ではないですね。
コントロール部分はボリューム、スレッショルド、アタック、スロープの4つ。それぞれの役割については後ほど。
コントロールのつまみは他のアギュラー製品と同じように少し固めでぬるぬる動くつまみになっています。
ちょっと触れたくらいではずれることがないのでセッティングがずれてイライラ。ってこともありません。
TLC コンプレッサーの使い方
そもそもコンプレッサーってなに?
コンプレッサー(コンプ)は音量のバラつきを抑えて一定にしてくれるエフェクターです。
オーバードライブやワウのように分かりやすい効果はありませんが、これを掛けるだけでちょっと上手に聞こえるありがたいアイテムです。
たとえば、ピッキングって一定の音量で鳴らそうと思うとすごく難しいですよね。同じように弾いていても指のちょっとした引っ掛かりで変わってきちゃう。
音量のムラがあると聞いていて下手に聞こえてしまうのですが、ここでコンプをかけるだけで音量を揃えてくれて耳馴染みよく聞こえてくれるんです。

TLCコンプは4つのつまみで音をコントロール
TLCコンプは4つのつまみで音を調整します。
✔︎4つのつまみ
- スレッショルド
- レベル
- アタック
- スロープ
スレッショルド
コンプは、あるレベルよりも大きな音を減衰させることで音全体のバラつきを揃えます。
どのくらいの大きさで音を揃えたいか、その基準になるのがスレッショルドです。
スレッショルドを小さくすると元の音に近く、大きめにするとより小さな音にも反応して音を圧縮するようになります。
コンプレッサーの調整のキモになる設定なので、違和感のないくらいに効かせるのがコツです。
レベル
スレッショルドを効かせすぎると、普通に弾いた音まで減衰させてしまって全体のボリュームが小さく聞こえてしまいます。
いくら音のバラつきがなくなっても、音が聴こえなくなっちゃうのはまずい。
そこで、ボリュームを上げることで全体の底上げをしてバランスをとるのが、このつまみの機能です。
スロープ
スレッショルドを超えた音が、その後にどのくらい減衰させるかを決めるつまみ。レシオと呼ばれるほうが一般的かも。
コンプレッサーは日本語で圧縮機とも呼べますが、もともとの音に対しての圧縮比率で圧縮(減衰)の効き具合を表します。

アタック
音が鳴ってからコンプがかかり始めるまでの時間を調整するつまみ。
すぐにコンプかからないと意味なくない?と思うところですが、弦を弾いたときのアタック音が残っていると演奏にメリハリがつけられるので、これを残すためのものです。

スラップとかやる場合はアタックを効かせた方がかっこ良さそうですね。
実際に使って思うTLCコンプの魅力
実際に使ってみてとくに良いと思うところを3つにまとめてみます。
✔︎TLCコンプレッサーのここが魅力
- 原音重視なサウンド
- セッティングがめちゃ楽
- 質感が高い
一つずつ見ていきましょう。
原音重視なサウンド
TLCコンプを検討されている方のほとんどは「原音重視」が気になっているでしょう。
わたしもベースの生の音を出来るだけそのまま使いたいタイプなので、原音には結構こだわりがあるほうですが、
実際、TLCコンプはそんな原音重視な方でも満足できるコンプレッサーです。

なんといってもエフェクターOFFとONで音の印象がほとんど変わらないといってもいいほど、そのまんまの音を出力してくれるんです。
それでいてコンプレッサーとしてもしっかり機能していて、普段は存在感がなくても効かせたいところでギュッと音を抑えてくれる。
ガッツリ掛けたいときでも、ありがちなコンプ臭さがかなり抑えてくれますし、普通に使うセッティングならほぼ無臭です。
セッティングが楽
コンプレッサーは使い方がわかりにくく、どのようにセッティングしたらいいか迷ってしまいますよね。クセの強い機種だとクセ感とコンプの効き具合で悩むことも。
TLCコンプは、音のクセがほとんどないので純粋にコンプレッション効果だけのセッティングに集中できるんです。

実際の調整は、スレッショルドを決めてボリュームを合わせて、アタックとスロープを弾きながらちょっと調整すればおしまい。
30秒くらいでセッティング完了です。
コンプのかかり具合もとても自然なので、正直どんなセッティングでも気持ちい音がなります。
面倒なときはオール10時くらいで合わせて気分でちょっとずつ変えていく。とかでも全然様になります。(ボリュームだけは合わせるよ)
質感が高い
サウンドだけでなく、見た目の質感が高いのも魅力ポイント。
ずっしりとした本体、シンプルで操作性の高いつまみなど、ところどころに高級感があるんですよね。
音だけでない製品全体にも不思議な魅力があります。
TLCコンプレッサーはこんな人におすすめ
TLCコンプがぴったりな人をまとめて紹介。
✔︎おすすめできる人
- 原音重視したい
- 簡単に音を整えたい
- もっと上手く聴かせたい
このような方ならばきっと気に入ると思いますので一度試奏してみてください。
TLCコンプは人気の機種なので楽器屋さんでも置いてあるところが多いです。
あとがき
原音重視系のコンプってほかにもあるようで気になりますよね。今はTLCコンプで大満足していますが、いろいろと試してみたいです。
ここで紹介したセッティング方法はわたしのやり方ですが、コンプはセッティングも悩むことが多いみたいなので参考にしてみてください。