「アクティブベースとパッシブベースの違ってなに?どっちがいいの?」
そんな疑問にお応えします。
●この記事の内容
- アクティブとパッシブそれぞれの違いをしりたい!
- どっちを選んだらいいのか教えて欲しい
どちらにも良いところ、悪いところがあって結局は好みになりますが、難しいことはかんがえずに「やりたいジャンル」と「自分の性格」で判断できるようにしてみました。
私はパッシブが好きなので、すこしパッシブ寄りになっているかもです。笑
目次
アクティブとパッシブの特徴を比較してみよう
こんなところを比較していきます。
- 音の特徴
- 使いやすさ
音の違い
アクティブとパッシブそれぞれの特徴をみてみましょう。
アクティブの音の特徴
アクティブベースの音の特徴はこんな感じです。
- パワーがある
- 音抜けがいい
- 加工されたような音
アクティブベースはベース本体にプリアンプが入っていて、ピックアップで拾った音を増幅して出力します。アンプのイコライザーと同じようにベースやトレブルの調整が本体でできるのも特徴です。
代表的なモデルとして、スティングレイなどがあります。見た目もかっこいいですよね。
プリアンプを通すことによって、音圧が大きくパワフルなサウンドになり、バンド内でも埋もれない音抜けの良い存在感のある音になります。
一方でもともとの音を増幅させているため、すこし加工されたような人工的な音色になりがちです。

パッシブの音の特徴
つづいてパッシブの特徴はこんなです。
- 自然な音
- 細かく音質を調整できる
- 細かなニュアンスをつけやすい
パッシブベースにはプリアンプが入っていなくて、弦の振動をピックアップで電気信号に変換してそのまま出力するとてもシンプルな構造です。
ジャズ ベースなどはパッシブモデルが多いですね。(ジャズ ベースにもアクティブタイプのモデルもあります。)
また音がやわらかくどんなバンドにも合うという特徴もあります。
指先ひとつで音の表情をこまかくコントロールができる一方で、へたな弾き方をするとそのまま下手に聞こえるので、ごまかしが効きにくい一面もあります。

使いやすさの違い
音の違いがわかったところで、音以外も含めた使い勝手について説明します。
アクティブの使いやすさ
パッシブとの大きな違いが、ベース本体にプリアンプと電池が内臓されていること。このためにアクティブベースならではの注意点があります。
- 電池切れに要注意
- プリアンプの故障の心配
ひとつずつ説明します。
電池切れに注意
アクティブベースはプリアンプの電池が切れると音が出なくなります。
プリアンプの電池は9vの四角いタイプのものをつかいますが、この電池の消耗が結構はやいです。
うっかりしていると弾きたいときに音が出ない!なんてこともあり得るので、いつでも電池の予備を持っておいて交換できるようにしておく必要があります。
特にライブ前は事前に交換しておいた方が良いですね。9V電池はサウンドハウスで激安販売されているので、こちらがオススメです。
ちなみにベースにシールドが刺さっている状態だと電池が消耗しっぱなしなので、うっかりシールドを差しっぱなしにしておくと、あっという間に電池がなくなります。
プリアンプの故障はやっかい
プリアンプや電池などがある分トラブルのときに原因を探すのが難しくなります。
プリアンプの配線は複雑で修理するには専門知識がひつようです。さらにプリアンプ自体が壊れてしまった場合は、プリアンプをまるごと交換するので修理費用もかかります。
パッシブの使いやすさ
アクティブに比べてパッシブは心配ごとが少ないですね。
- 電池切れの心配がない
- 構造が単純で修理しやすい

プリアンプを使用しないので電池切れの心配もありませんし、
ピックアップとトーン、ボリュームだけのシンプルな作りなのでトラブルのときにも修理がしやすく、ちょっとした知識で自分で修理も可能です。
結局どちらがおすすめ?
これまでをまとめると、アクティブとパッシブはそれぞれこんな方へおすすめです。
アクティブ ベースをオススメする人
- バンドのなかでも目立ちたい
- ロックなどハードな音楽をやりたい
パッシブベースをおすすめする人
- アコースティックなどの落ち着いた曲をやりたい
- 自分は目立たなくてもいい
- 自己満足でもこだわりたい
いかがでしょうか。何となくどちらが自分に合っているかわかってもらえましたか。
どちらも基本は同じ音の出る楽器ですので、「パッシブだからロックはできない」とか、「アクティブだから静かな曲はできない」ということもありませんのでご心配なく。
私は音色を弾き方でコントロールしやすいパッシブが好きです。実際に試奏してみたりしてどちらにするか選んでみてくださいね。
ちなみにエフェクター型のプリアンプを使うことで、パッシブベースをアクティブ化することもできるので興味のあるかたはこちらもどうぞ。