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ベースの弦高が下げられないときの3つの原因と対処方法




「ベースの弦高が高くて弾きにくい!これ以上下げられないけどどうしよう・・。」

そんなお悩みにお答えします。

✔︎この記事の内容

  • ブリッジの調整
  • ネック反りが原因の場合
  • ネック角度の影響
弦高はブリッジの駒を下げることで簡単に調整ができますが、下げようとすると弦がビビってしまったりして調整しきれないことがあります。

ベースにはブリッジ以外にも弦高を調整する方法があり、逆に言うとブリッジ以外のセッティングが上手くいっていないと弦高調整も上手くできません。




弦高が下げられないときの対処方法

弦高に影響する3つの要因

弦高に影響する要因はおもに3つあります。

✔︎弦高に影響する要因は3つ

  1. ブリッジ高さ
  2. ネックの反り
  3. ネックの仕込み角度
それぞれチェックしていきましょう。

要因① ブリッジの駒高さ

最も基本的な調整箇所になるのがブリッジです。

ブリッジはベースに固定されるプレート側と弦を支える駒に分かれており、イモネジによって駒高さを調整することにより弦高を上下することが出来ます。

ブリッジ

イモネジはブリッジの種類によってマイナスドライバーか小さな六角レンチで回します。

六角レンチはブリッジ以外にも必要になってくる箇所がありますので、まだ持っていない場合はメンテナンス用に購入しておいた方が良いです。

六角レンチは100均などでも入手可能です。100均の工具は強度が心配なものが多いですが楽器のメンテナンス程度ならば十分です。

イモネジにはメートル規格とインチ規格の2種類があり、これに合わせて六角レンチもメートル用とインチ用の2種があります。無理やり合わない工具を使用するとねじ穴を舐めてしまいネジが回せなくなってしまうので自分の楽器にあった工具を使いましょう。
ちなみに一般的に日本はメートル規格なので国産の楽器もメートルネジを使用していることが多いそうです。私の手元のmomoseもメートル規格でした。

要因② ネックの反り

ブリッジで弦高が調整できない場合の多くはネックの反りが原因です。

ネックは弦のテンションによって常に強い力を受けていて、使用されている材種や材質などの原因によりちょっとずつ反ってしまいます。

経験上ネックが弦の張ってある側に反ってしまう”順反り”が発生しやすく、順反りしてしまうと弦高が高くなってしまいます。

反対にネックの裏側方向に反っている”逆反り”の場合、弦高が低くなってしまいますので、ブリッジで弦高を上げても弦がビビってしまう場合には逆反りしている可能性があります。

ブリッジで弦高が調整できない場合はまずはネックの反りを確認しましょう。

ネック反りの確認方法

ネックの反りの確認は1フレットと12フレットを押さえたときに、5フレットと弦の間が~0.5mm程度のわずかに隙間がある状態がベストとされています。

ネックそり2

上の写真くらい状態で”ほぼストレートの気持ち順反り”です。

ネック反り1

もしも写真のように明らかに隙間が大きい場合は順反りしています。また、弦がフレットに接触している場合は逆反りの可能性が高いです。いずれにしても調整が必要です。

ネック反りの調整方法

ネックの反りはネック内に仕込んであるトラスロッドを回すことで調整が可能です。

ネック反り調整はとても繊細な調整です。調整を間違えると最悪の場合ネック自体をダメにしてしまう可能性があるため。自身の無い方はリペアショップに持ち込んだ方が無難です。

慣れれば難しい作業では無いのでやってみたい方は以下を参考にしてみてください。

✔︎ネック反りの調整手順
  1. 弦を緩める
  2. 六角レンチを用いてトラスロッドをほんの少し回す
    順反りの場合・・・右回し
    逆反りの場合・・・左回し
  3. 弦を張りチューニングする
  4. 弦高を確認する
  5. 1~4を繰り返し少しずつ調整を行う。
ネック調整

少しずつ確認しながら行えば決して難しい作業ではありません。ここでも六角レンチを使用するので自分でメンテナンスが出来るようになりたい方は準備しておきましょう。

要因③ ネックの仕込み角度

弦高へ影響する要因として最後に挙げるのは「ネックの仕込み角度」です。

ネックの仕込み角度とはボディとネックの取り付け角度のことで、ベースを横からみたときにネックが弦側に起きている状態と、反対側に寝ている状態があります。

もしも角度が起き過ぎていると、あたかも順反りしたかのように弦高が高くなってしまいますし、反対に角度が寝過ぎていると逆反りしたかのようにビビりの原因になります。

通常ベースを組み立てる段階で職人が一つずつ調整するもので、普通に使用している分には角度が狂うことはありません。

しかし、ブリッジもネック反りも問題がなく、最近ネックとボディをバラした心当たりがあるならば仕込み角度が変わっている可能性を疑うべきです。

ネックポケットには仕込み角度を調整のためにシムと呼ばれる板を入れていることがありますが、ばらした際にシムを取ってしまったり、位置をずらしてしまうと角度が変わってしまいます。

もともとシムが入っていなくても組み立ての際に異物を挟み込むと角度が変わる可能性もあります。

ネックの仕込み角度は反りの修正以上に難しい調整作業なので、ここまできたらリペアショップにお任せするべきです。

まとめ

ベースの弦高に関わる3つの要因から、弦高を下げられないときの原因とその対処方法をまとめてみました。

ブリッジ側の駒高さとネックの仕込み角度は一度決めてしまえば変わることはないので、何もしていないのにいつの間にか弦高が高くなってきたならばネック反り原因が濃厚です。

よくわからなかったり、調整が心配であれば楽器屋さんに持ち込みましょう。