ファンク、R&B系セッションの中でも定番と呼ばれる曲がいくつもあります。
定番曲は皆が知っているのでやりやすく人気がありますが、実はベーシスト的にはイマイチ乗れない曲もあったり。
ここでは中でも「ベーシストが弾いて楽しい」ことにスポットを当てて、ベーシスト的セッション定番曲をいくつか紹介してみたいと思います。
私の主観満載なので、細かいことは実際に弾いてみて感じてください。
目次
ベーシストが楽しい セッションの定番曲
the Chicken – Jaco Pastorius
セッションに参加するようなベーシストならば、一度は弾いたことのあるはず。ベーシストのセッション大定番曲、大本命。
なぜかチキンだけベースを弾けるというドラマーが多い。
どうやってもジャコのイメージの曲なので、ジャコになりきりたいところ。しかし他にジャコ好きなベーシストが居ると気まずいので、ある意味弾きたいように弾けない曲。
ジャコを意識し過ぎると少しうっとおしくなるので注意。マンネリしてきたら7拍子でやっても楽しい。
Chameleon – Herbie Hancock
ベースラインのリフがあるので初心者でもリフを覚えれば参加できる。
曲が盛り上がるにつれてリフを崩していくのが楽しい。ソロを盛り上げきって次に渡すと同時にリフに戻るとお手軽に落差が作れて演奏に曲にメリハリが出るのと、カタルシス(?)が感じられるかも。
崩しすぎるとカオス空間になるので注意。
スラップが出来るとソロで主役になれそう。
Squadlive – Lettuce
メロディにキレがありユニゾンが決まると気持ちいい。
基本1コードで決まったベースラインもなく、バッキングもソロ取るときも自由。
演奏者をサポートしつつ飽きさせないラインを組み立てる必要がありセンスが問われる。テーマ中にフレーズのモチーフになりそうなヒントが無いのでノリだけで行こうとすると失敗しがち。
事前にいくつかベースラインを考えておいたほうが良さそう。
Cissy Strut – Meters
Squadliveと同様に1コードモノだが、メロディのイメージのままベースラインが作れるのでこっちの方が簡単。
気だるい感じの中に、短い音符でアクセントを利かせるといい感じになりそう。ついつい手数を入れがちだけど長い音符で聴かせた方が渋くてカッコいいかも。
I Shot The Sheriff – Eric Clapton (Bob Merley)
ボブマーリーの曲で有名だがセッションで演奏する場合はエリッククラプトンのイメージが多そう。
原曲のベースラインのカッコよくイメージをつかみやすいので、真似して弾いてみるとそれっぽくなる。コードに沿って素直に弾いているくらいが丁度良い。
キメも簡単な割りにカッコいいので色々とやりやすい曲。ノリやすくて演奏しやすいナイスな曲。
Isnt She Lovery – Stevie Wonder
スティービーワンダーの曲として有名。セッションでもスティービーワンダー風で演奏されることが多い。
歌ものはメロディの裏で遊ぶのが楽しい。超有名曲で誰しもが曲のイメージを共有できており演奏が崩れにくいので多少攻めても許してもらえそう。
こぶしを利かせたソロを取りたくなるが気合いを入れすぎるとわざとらしくなるので注意。
ベーシスト的にはヴィクターウッテンのソロパフォーマンスも有名。
Whats Going on – Marvin Gaye
曲もさながら、ジェームスジェマーソンのベースラインも有名な曲。
ゆったりとしながらもキレのある、あの感じを求められるのでベーシスト的にはハードルが高い曲。
ミスを誤魔化そうとして余計なフレーズを入れると一気に雰囲気ぶち壊し、自分の手癖フレーズなどもっての他なのも厳しい。
曲を自分のものにするのが難しく、Jジェマーソンの偉大さを思い知る曲。
Feel Like Makin Love – Marlena Shaw
女性ボーカリストに人気の高いとてもきれいな曲。
非常に多くのアーティストがカバーしておりアレンジも多種多様。しかしどんなアレンジでもカッコよくなるのがこの曲のすごい所。
セッションの場では雰囲気でアレコレやりがち、でも大体形になってくれる。
以外にもボーカリスト的にもソウルフルに歌う人が多いので、ボーカルと気持ちが通じ合う数少ない曲かも。
さいごに
主観満載でベーシスト的セッション曲を紹介してみました。
ベースが自由に演奏できる曲ということで選んでみましたが、私の個人体験をもとにしているので世のセッション現場とは違うかもしれないです。
セッションで演奏してみて良さそうな曲は随時追加していきますのでご参考に。