ベースを練習していて思うように弾けないなとお悩みでしょうか?
ベースは練習すればするほどどんどん上達していくので、練習あるのみ。ですが、もしかしたらちょっと右手の動かし方を変えてあげるとグッと弾きやすくなるかもしれません。
というのも、右手の動かし方ひとつで演奏のしやすさが全然変わってくるためです。
右手といっても、①ピッキングをコントロールする指先、と、②弦移動をコントロールする手首の二つにわけられますので、それぞれについて解説して行きたいと思います。
目次
2フィンガーピッキング 右手のコツを解説!
フィンガーピッキングについて
ベースの弾き方にも色々とあり、フィンガーピッキングの他にもピックを使ったピック弾きもあります。
ピックでガシガシと弾き倒すのも派手でカッコよく、ゴリゴリしたサウンドはロックとの相性バッチリです。フィンガーピッキングは柔らかい音で複雑なフレーズにも対応しやすくジャズなどにぴったり。こちらも渋い良さがありますよね。
さらに、フィンガーピッキングにも2本の指で弾く「2フィンガーピッキング」と、3本指で弾く「3フィンガーピッキング」があります。極々まれに4本指を使った「4フィンガーピッキング」を使いこなす猛者もいたりします。
ここでは基本の2フィンガーピッキングで話を進めていきましょう。
①右手 指先のコツ
それではまず指先のコツについてです。
ポイントは、指先で弾くことで、最短の動作で音を出すです。このコツをマスターできればテンポの早い曲でも弾きやすくなる効果が期待できます。
指先で弦を弾く
みなさんは指で弦を弾くとき、指のどこで弾いているかわかりますか?
試しにベースを弾いてみて確認してみましょう。
もしも指の腹のほうで弾いているならば改善の余地ありです!
指弾きの場合、指の腹よりも先端ではじいた方が有利なことが多いです。
指先で弦を弾いたときのメリット
- 音の出だしが早くなる
- メリハリのある音になる
音の出だしが早くなる
これは試しにゆっくりと指の腹で弾いてみるとよくわかります。
弦に指の腹を押し当てて弦を弾いてみると、①腹で弦を引っ張りながら、②だんだんと弦と指がずれていき、③最終的に指先で弦が離れて音が出ます。
そうです、結局最後は指先で弾いているのです。
腹のほうから弾き始めても結局指の先端で弾くのって、なんだか不必要な動きをしていると思いませんか。
もうお気づきだと思いますが、指先で弾くというのは、最初から弦を弾く位置に指をもってくることで余計な時間を短縮するということです。
指の腹から弾き始めるか、先端から弾き始めるか時間にするとほんの僅かな差ですが、実際の演奏の中ではこの差が大きく効いてきます。
メリハリのある音になる
弦を弾く時、ピックなどの固いもので弾いたときの方が硬い音になります。
ピック弾きしたときと指弾きしたときの音の違いも同じですよね。
そして、指弾きの場合も指の腹で弾く時よりも、先端側で弾いた方が音が硬くなりメリハリの効いたサウンドになりやすくなります。
理由は簡単で、指の腹側はブヨブヨなのに対して先端側は比較的肉が薄くて硬いためです。ご自分の指をぷにぷにしてみると違いがわかると思います。
また、腹で弾き始めても最後は先端側にずれて弦を弾きますが、先端にたどり着く前に弦が滑って弾かれてしまうので、やはり先端側で弾く時にくらべるとハリのない音になりやすいです。
テクニックとして、あえて指の腹で音を鳴らすことで柔らかい音色にすることがありますが、基本は先端側で弾くことをオススメします。
②右手 手首のコツ
続いて手首の動かし方について説明いたします。手首の動かし方も指先同様に演奏性に大きく関わってくるので要チェックです。
こちらのポイントは、弦移動したときにできるだけ手首を持ち上げないことです。
ちょっとわかりにくいと思いますので詳細を説明して行きます。
弦移動のときに手首を持ち上げない
4弦、3弦、2弦、1弦と弦を移動しながら弾くときの、右手全体の動きはどうなっているでしょうか。
まず4弦を弾くポジションのとき、右手親指をピックアップの上に置いている人が多いと思いますが、そこから3弦、2弦、と移動するたびに手首が浮いてしまってはいないでしょうか。
手首が浮いてしまうと弦間の移動がスムーズに行かずに演奏につまづきやすくなってしまいます。
逆に言うと、手首を浮かせずに固定することで弦間移動がスムーズになります。
これ、もしかしたら私の弾き方がイレギュラーな感じもしますが・・・、ハマる方もいるかもしれないのでぜひお試しください!。私はもうこの方法でないとうまく演奏ができません。
手首を持ち上げたときのデメリット
親指をピックアップに置いた状態で4弦から1弦まで弾こうとすると、高音弦に移動するに従ってどうやっても手首が浮いてきてしまいます。
この状態では、4弦側を弾く時と1弦側を弾く時で弦と指の角度が変わってきてしまい、①音色ムラになりやすい、②指が弦に引っかかってスムーズに弾けない。の問題が起こります。
どちらも高音弦側で起こりやすく、手首が浮いた状態で高音弦を引こうとすることで、指が不必要に奥まで入り込んでしまい、指の腹側で弾いてしまうこと。また、弦を上に持ち上げるように弾いてしまうことが原因として考えられます。
弦の移動にもたつき、音色もバラつきがでてしまうのでこれはマズいです。
弦移動に合わせて手首ごと並行移動する
そこで、弦移動する際に親指をピックアップから離し、手首全体ごと弦移動することで、どこの弦でも同じように弾くことができます。
弦によって指の角度や引っ掛かり方が変わることがないので、余計な力がかからずに演奏が安定する効果が期待できます。
親指は離したままだと手首が安定しないので、3弦を弾くときは4弦、2弦を弾く時には3弦に、といったようにひとつ上の弦に親指を置く方法か、親指は浮かせたままどこにも置かずに、手首をそのままボディに当てて固定する方法で対応します。
この弾き方だと、3フィンガーや親指弾きにも違和感なく対応しやすいので、こちらも是非試してみてください!
まとめ
以上が2フィンガーピッキングの右手のコツでした。
指の長さや骨格など人によって違いが様々なので、色々と試しながらハマる方法を探してみるのがベストです。
この2つのコツをマスターすれば、安定した音で弦移動のあるフレーズもスムーズに弾けるようになると思います。トライしてみてくださいね!