「ベースを弾いていて、左手の指が届かなくてうまく弾けない」ってことはありませんか。
このお悩みにお答えします。
- 左手がうまく動かない理由
- 左手のフォーム改善
- もっと押さえやすいフォームとは
左手のコツは皆んな一度は悩むポイントなのですが、フォームをちょっと見直すだけで劇的に弾きやすくなります。
最初はどんな弾き方でもすぐに上達できますが、ある程度弾けるようになるとフォームの見直しが必要になるケースがあります。
この記事では左手のフォームについて、うまく弾けない理由を説明した後で、うまく弾けるようになるフォームを紹介いたします。
ベース左手のフォーム 弦が押さえやすくなる劇的改善方法
ベースの左手のフォームは2つあります。
- ロックスタイル
- クラシックスタイル
どちらのフォームにもメリット・デメリットがあり、演奏するジャンルやベースにあわせて使い分けなければいけません。
結論から言うと、ロックスタイルは左手が動かしにくくなるデメリットがあるため、クラシックスタイルに変えることで改善されます。
まずはそれぞれのフォームを確認し、自分はどちらのフォームか確認しましょう。
ロックスタイル
ロックスタイルとは、手がグーの形のようにネックを握り込むようして弦を押さえるスタイル。
親指がネックの上から見えているのがポイント。まずはロックスタイルのメリット・デメリットをみていきましょう。
- 力が入れやすい
- ストラップを下げても弾きやすい
初心者は弦を押さえる力が弱く弦がビビってしまいがちですが、ロックスタイルは力が入れやすいので、初心者でもきれいな音が出しやすいメリットがあります。
ストラップを下げたときにもフォームが崩れにくく、見た目がかっこいいのもポイント。名前のとおりロックのイメージにぴったりなフォームです。
- 指を広げにくい
- ポジションチェンジがバタつく
この記事の核心的部分にもなりますが、ロックスタイルは指を広げるフォームがとても苦手です。
じゃんけんのグーの形をしたときに指同士が離せないのと同じように、ひとの手の構造上、握る形になると指が丸まってしまうためです。これはストレッチが必要な曲では致命的です。
指が広がらない以上、ポジションチェンジは手全体を動かして行います。ポジションチェンジが多い曲だと左手がバタバタと動きっぱなしになります。(これをカッコいいと思うかはまた別問題です。)
クラシックスタイル
クラシックスタイルは、手をパーの形のままネックに沿えるように置くスタイル。
後ろから見るとこんな感じです。
親指がネックの後ろに隠れているのがポイント。こちらもメリット・デメリットをみていきましょう。
- 指がストレッチしやすい
- 早いフレーズが弾きやすい
ロックスタイルと対照的に手がパーの形に近く、指を広げやすいため遠くのフレットまで押さえるのが得意です。
人差し指から小指まで比較的自由に動くので、早いフレーズや、ポジションがよくかわるフレーズにも対応しやすいのがメリット。
- 慣れるまで力が入りにくい
- ミュートに注意
指先の力だけで弦を押さえるため、ロックスタイルに比べると力が入りにくいデメリットがあります。とくに最初は小指で押さえた弦がびびりやすいです。
オススメはクラシックスタイル
「指が届かない、うまく押さえられない」ならば、おすすめは圧倒的にクラシックスタイルです。
ロックスタイルと比べて指の可動範囲が段違いなので、どんなフレーズにも対応しやすい応用力が魅力。
さらにクラシックスタイルがもっと弾きやすく、もっと指の動きが楽になるコツがあります。
- 親指をネック下まで下げる
- 手首をネックより前に出す
指を広げるためには手の形がパーに近いほうがいいと言いました。この2つのコツは、より手をパーの形に近づける効果があります。
まず通常のクラシックスタイルだと、親指はネックの真ん中あたり。手首もネックより後ろです。上から見るとこのようになっています。
これを、親指をできるだけネックの下のほうまで移動させます(ほとんどネックの真下くらいでもOKです)。そうすると自然と手首がネックより手前にくるようになり、この形がもっともストレッチしやすい状態です。
上からみるとこのように変わります。
手首を前にだすほど遠くのフレットまで届きやすくなりますが、反面弦を押さえる力が必要になります。とくに慣れないうちは結構難しいと思います。
指のストレッチしやすさと押さえやすさのバランスをとって色々試してみるのがよいでしょう。
まとめ
以上、左手の指がうまく動かせない問題についての解決方法でした。
- ネックを握らない
- 手首を手前に出す
- 親指はネックの下
フレットがうまく押さえられない!というときはネックの握り方に原因があることが多いですので、お困りの方はぜひこの記事を参考に試してみてくださいね。