岡山県名物として有名なデミカツ丼。
とんかつの上にデミグラスソースがかかっているという一風変わった丼ぶりメシですが、岡山県内では提供するお店がいくつもありソウルフードといっても良い存在になっているようです。
その中でも「味司 野村」はデミカツ丼の発祥のお店ということで、とくに人気の高いお店です。
こちらのお店では「デミカツ丼」と「卵とじカツ丼」の2種類がメインで、サイズなどがいくつかバリエーションがあり、どちらも食べたい!という欲張りな方向けに、少し量を減らした2種類のセットメニューがあります。
今回、2人で入店しセットメニューと通常サイズとを食べ比べしてみましたが、結論から言うと、セットメニューの方は少々うーん・・・なポイントがありました。本家のデミカツ丼を堪能したい方には並盛の方をオススメします。
↑の子膳、孫膳というのがデミカツ丼と卵とじカツ丼のセットメニューです。
二つ合わせて大盛りの量になるのが子膳、並盛になるのが孫膳となっており私は孫膳を注文しました。せっかくなのでどっちも食べてみたいですものね。相方の妻はデミカツ丼の並ヒレを注文です。
ちなみにこのメニュー表はお店の前の壁に貼られていたもので、待ち時間中に撮影しました。やはり人気店ということもあって平日の14時過ぎという時間帯にもかかわらず人が多く、私の前に5組ほど待っている状態でした。待ち時間は30分ほどだったと思います。
こちらのお店、店構えもよい風貌で高級感があるのですが店内も落ち着いていて、お客さんでいっぱいでも騒がしくなく「良い店だなあ」としみじみ感じます。学生から中高年までお客さんの年齢層も広い印象です。
さてさて、お待ちかねのデミカツ丼(と卵とじカツ丼)です。
孫膳のセットなので、デミカツ丼と卵とじカツ丼を合わせて並盛サイズということですが、一つ一つの量が思いのほか多いです。
お味噌汁茶碗と比較されるとわかりますが、ちょっとした丼ぶりサイズの茶碗に少々少な目にご飯が盛ってあるにしろ、合わせると1.5人前くらいありそうです。成人男性のわたくしでもかなりお腹いっぱいになったので、食べ盛りでも満足できそうです。
お味の方、まずは卵とじの方ですがこちらはすっごくおいしい!スタンダードなカツ丼で、味も甘すぎず濃すぎずで上品さを感じます。普段とんかつを食べようとすると定食になりがちで卵とじは久しく食べてなかったので、改めて卵とじのおいしさに感動しました。
そしてデミカツ丼の方ですが、こちらも濃厚なソースととんかつの組み合わせがちょっと不思議なんだけどもおいしい。とんかつに合わせたデミソースというわけでなく、そのまま洋食のソースを持ってきたような印象でした。ある意味想像通りの味?
ただちょっと残念と思ったのが、デミグラスソースの味が強すぎてとんかつの味が消えかけていたことです。とんかつがソースに負けてしまっていたので味のバランスがイマイチに感じました。
食べている途中でその理由というか、原因ぽいのがわかりました。
↑の画像は孫膳のデミカツ丼でしたが、↓こちらは通常サイズのデミカツ丼です。
ちょっとわかりにくいですが、通常サイズのとんかつは孫膳サイズよりも大きくなっています。
お肉の厚みもあり、十分なボリュームがあるのでソースに負けずにちょうどよい具合になるようで、通常サイズの方を一口もらってみたところ明らかにこちらの方が美味しく感じました。衣の感じなども重要かもしれません。
おそらくソースなんかも通常サイズに合わせて美味しくなるように作っていると思いますので、小さいカツの孫膳ではバランスが崩れてしまうのかも。そうだとするとデミカツ丼って案外難しい料理なんじゃないかと思えてきます。
わざわざ小さいサイズのお肉を使わないで、通常サイズのお肉を半分だけ使ったほうがいいんじゃないかなーと思いますがどうなんでしょう。
というわけで、ちょっと思うところがありましたが総合的にとっても美味しく大満足でした。
これから行かれるかたは欲張りセットよりも単品の方がよいと思います。どちらも美味しいのできっと満足して帰れるでしょう。
また行く機会があれば普通サイズかな。それよりも卵とじカツ丼の方がいいかな!