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【写ルンです】レンズを再利用したUtulensでレトロ写真を撮ってみた




「レトロに写るレンズがほしい!」
「写るんですのUtulensってどうなの?」

懐かしの写ルンですのレンズを再利用したUtulensを使ってみたので写真載せつつレビューしていきます!

✔︎この記事の内容

  • UtulensをCanonEOSRPで使ってみた感想
  • Utulensを使って動物園で写真撮影してみた

懐かしい感じのレトロ写真を撮ってみたいな、面白い交換レンズないかなー、と探していたらピッタリのレンズを発見。

懐かしい使い捨てカメラ「写ルンです」のレンズを再利用した、その名Utulens(うつレンズ)。

写ルンです小学生のころ遠足とかで使った記憶がある・・

写ルンですが現役なことにまず驚きましたが、それを再利用したレンズとは一体・・。

調べてみると写ルンですならではのレトロで懐かしい感じの写真が撮れるとの評判だったので、早速購入。

今回、動物園に行く機会があったので撮影してきた写真を載せながら使用感をレビューしていきます!

写ルンですの豆知識

「写ルンです」は正確にはカメラではなく「レンズ付きフィルム」とのこと。

カメラと言ってしまうと写真屋さんで現像したあとに本体を返す必要があるらしく、再利用するためにフィルムの扱いらしいです。(今回記事をまとめるにあたって調べた豆知識)

今回使用した機材

カメラ本体はCanon EOS RP。軽くて小さくて安い。どこでも持っていける機動力抜群のフルサイズミラーレスです。

UtulensもRFマウントのものを使用しています。




Utulens(うつレンズ)の紹介

中央にプラスチックレンズ一枚のシンプルな構成

まずはUtulensの特徴を簡単に紹介します。

✔︎基本スペック

製品名GIZMON Utulens
焦点距離単焦点 f=32mm
絞りF16 (絞り固定)
フォーカスレンジ1m ~ ∞
セット内容レンズユニット、ミラーレスマウント、
スキンシール、ポーチ、日本語マニュアル
対応機種マイクロフォーサーズ、Eマウント、富士フイルムXマウント、EOS Mマウント、RFマウント、ニコン1マウント、ニコンZマウントを持つカメラ
サイズ縦60mm × 横15mm (マウントにより若干異なります)
重さ約46g
gizmon公式より引用

公式サイトから引っ張ってきた仕様はこんな感じ。

後述しますが、レンズ本体はライカM39マウントでそれぞれのカメラ機種に合わせたマウントアダプタがセットになっています。

ちなみ価格は約6000円(執筆時点)。安くてチープだけど遊べるレンズに仕上がってるよ

焦点距離32mm F16

基本のレンズ仕様的には焦点距離32mmのF16ということで、広角めでかなり暗いレンズになります。

画角が広くなるのでスナップ撮影にちょうどいい焦点距離。

ただし屋外スナップならば問題ないですが、室内は光量が不足するので照明が欲しくなる暗さ。

フォーカスも1m~なので接写が苦手だけど、それが写ルンですっぽくていい。

このあたりの使用感はあとでじっくり紹介します

スキンシールなどの付属品も独特

レンズ+マウントアダプタとポーチ(スキンシールは紛失しました・・)

付属品も普通のレンズとちょっと変わってます。

付属品

  • マウントアダプタ
  • スキンシール
  • 収納ポーチ

Utulens自体はライカM39マウントで制作されているようで、M39-EOS Rのマウントアダプタがセットでついてきました。

ライカのマウントについてはあまり詳しくないですが、これでライカのオールドレンズも使えそう。

オールドレンズも興味あるから足掛かりになるかも?

また、特徴的なのはスキンシールが付いていること。

レンズをかっこよくカスタマイズするためだけのシールなので貼らなくてもいいやつです。(正直デザインが微妙だったので私は貼ってません。)

Gizmon Japanの公式サイトからスキンシールの型紙がダウンロードできるので、オリジナルのスキンシールを印刷することも可能。

付属の収納ポーチはレンズとマウントアダプタがそのまますっぽり入る大きさ。

レンズ自体が小さいのでポーチもかなり小ぶりです。

カメラバッグの中に入れてもスペースを取らないよ

レンズキャップは付属していない

レンズ裏側

残念ながらレンズキャップは付属していません。

プラスチックレンズ1枚の構成で、そのレンズが剥き出しのままになります。

本家の写ルンですも同じだったような気もしますが、こちらは使い捨てにしないのでキャップくらいはあってもよかったかも。

高いレンズではないので正直あまり気にしてない

気になるならばクリーナーを使って時々掃除するのがいいかも。

レンズ自体が軽くて薄い!

秤で測ると42gで仕様値よりも軽い・・・

厚みが約15mm、重さ45gと交換用レンズとして考えると驚愕の軽さ。

EOS RPに取り付けると総重量はたったの526g。驚異的な軽さ。

手に持っても軽すぎて違和感がすごいですが、何にせよ軽いことは喜ばしいこと。

ぶら下げててもほとんど重さを感じない

写ルンですも軽くて小さかった記憶ですが、サイズ感・重量感まで写ルンですになった気分です。

Utulensを使ってみた感想

UtulensとEOS RP

実際にうつレンズを使ってみた感想をまとめていきます。

✔︎Utulensを使ってみた感想

  • 写ルンですっぽい写真が簡単に撮れる!
  • 軽さは正義
  • F16は室内では暗すぎる

それぞれ詳細を語っていきます。

写ルンですっぽいレトロな写真が撮れる!(写真例)

プラスチックレンズ1枚を使用したこのレンズ、そのまま写ルンですっぽい仕上がりになります。

下は動物園に行ったときの入場門の写真。

動物園のゲート

柔らかい色合いと周辺の暗さと解像の低い感じ。編集なしの無加工でこのレトロ感。

ほんとタイムスリップしたような気分

この日は雲多めの晴れ。

時間帯もお昼前後の一番明るいタイミングでしたが、色合いもあってちょっとノスタルジーな印象。

晴れでもこの感じ

色調についてはカメラ側の設定でも変わると思います。(今回はそこまで試していませんでした。)

また周囲の歪みも大きく、外側に向かってどんどん曲がりくねっていきます。

歪曲もあるがこれでいい

けれどこれでいいと思えるのがUtulensの良さ。

焦点距離32mmで広角めなので、遠くの被写体を撮るのは苦手。

何らかの生き物を撮影した写真ですが、何を撮ったのかもわからなくなってしまいました。

遠くに何か写っているがわからない

フィルムを現像した後に何を撮ったのかわからなくなる現象まで経験できるとは・・

また接写側もフォーカスが1m〜なので、近すぎてもピントが合いません。

手持ちのペットボトルを撮影してみましたがピンボケ。

手持ちのペットボトルにもピントが合わせられない

ですがUtulensならこれも雰囲気あって有りだなと思いませんか。

※これに関してはレンズの取付を緩めることである程度調整することが可能。

いろいろ考えることが少なくて、いい意味でゆるい

写ルンですのシャッタースピードは1/140らしいので、カメラ側も1/125とか近い設定にするとより似た仕上がりになりそう。

スナップにちょうどいい画角

あまり深く考えずに適当にシャッターを切るだけの気楽なレンズでいい感じ。

ズームしがちなシーンも引きの写ルンです感

一日動物園でUtulensとCanonのRFレンズを行ったり来たりしながら撮影してみました。

RFレンズを使用しているときはマニュアルで絞りやシャッタースピード、ISO等を調整しているので、Utulensでは調整が少なくとても楽。

ボケてもぶれてもそれが味になるって最強

こうして見返しているだけで、数日前のことなのに懐かしい気分になってくる不思議な感覚。

Utulensで旅行の思い出を記録していくのも楽しそうです。

旅行の邪魔にならない軽さ

上で紹介したとおり、レンズ本体が46g(実測42g)で、EOS RPの場合本体含めて526g。めっちゃ軽いです。

軽くて小さい嬉しさ

  • 疲れにくい
  • 旅行の荷物にならない
  • 取り回しがいい

軽くて首から下げていても、カメラを構えたときも疲れにくい。

長時間の外出時は重いレンズを持っているとだんだん負担になってくるので結構な差になりそう。

軽さは正義。迷ったら軽い方のレンズにしておく

またコンパクトで荷物にならないのと、レンズが出っ張らず移動中もカメラをぶつける心配が少なくて取り回しが楽。

室内では少々暗すぎる

絞りF16固定のため室内撮影ではかなり暗くなってしまいます。

カメラの機種によってはISOを上げて対応できるのかもしれませんが、手持ちのEOS RPではISOをあげすぎると画質低下が大きいので難しい。

やっぱりストロボが欲しくなります

室内ではストロボが必要と思っていたほうが良さそう。

明るいレンズばかりしか使わないのでストロボを持っていませんでしたが、これから必要になるシーンもあるなら買っておこうかな。

まとめ【軽くて楽しくてレトロな写真が撮れる!】

写ルンですのレンズを再利用したUtulensを実際に使ってみた感想を交えて紹介してきました。

✔︎Utulens楽しい!

  • 誰でも簡単にレトロ写真
  • ボケてもぶれてもいい大らかさ
  • 軽くて小さくて荷物にならない

→いつものレンズに追加して旅行に行きたくなる

余計なことを考えずただシャッターを切るだけで、簡単に懐かしい写ルンですっぽい写真が撮れるこのレンズ。

高画質でシャープな現代のレンズとは完全に逆方向を向いていて、不自由なところも多い。

けれど不自由さも含めてひと昔前に戻った気分になれるのがこのレンズのいいところかも。

あえての不自由を楽しめるっていいよね

小さくて軽いので、出かけるときに持ち出しやすいのもいいところ。

これからも活躍してくれそうなレンズです。